mimigah’s diary

明日に幸あれ

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ネイリストさんと私

中途入社から3週間ほどたちました。

振り返り、沈んだ顔ばかりしていたことを家族に申し訳なかったと思っています。

 

会社のほうですが、今はまだ仕事をしているというよりも、ひとつひとつ与えられた作業を覚え、それをこなしている段階です。

全体の流れはなんとなく掴め、自らできる範囲で動きますが基本指示待ち状態です。

今はできることだけやらせてもらっているので、程よく忙しい感じです。

相変わらず必要以上に緊張でガチガチになっているので、余計に疲れてしまいます。

こういうとき肩の力を抜くことができない自分がつくづく嫌になります。

そのせいか夜は自然に眠くなり、よく眠れます。

不眠症どこへやらです。

 

覚えることは山積みですし、実際に教えてもらわないと分からないことばかりなので、その都度目の前にあることに集中し、今は余計なことは考えないようにしています。

ひとつひとつクリアしていくだけです。

 

始めのうちは気持ちが折れそうで、吐き気と憂鬱さでブログに向かう気持ちになれませんでしたが、徐々に回復してきました。

 

今の時点で言い切るのは早いかもしれませんが、50歳から未経験の分野で新人として入社するのは、いまさらですが少し無理があったと感じています。

認めたくはないですが、一度教わっただけでは覚えられないことも多々あります。

仕事の内容含めマニュアルやルールがとても細かいです。

 

同じ50歳でもゼロから自分で会社を立ち上げる人もいます。

きっとマニュアルやルールがあるとすれば、自分で作っていくのでしょう。

失敗しながらも、調べたり勉強したり、人知れず努力をされるのでしょう。

本当のところ、そんな生き方に憧れます。

ですが簡単なことではないことは分かっています。

 

現実的に自分には起業なんてできないし、フリーで仕事をすることもできないと思っているので、作られたものにしがみついていくほかありません。

私にとってはこれが挑戦でした。

まだまだ馴染めず居心地は良くないですが後悔はしていません。

仕事を覚えるのに時間がかかっても、最終的にできるようになればいいと思うようにしています。

 

さて、昨日はネイルサロンへ行き、久しぶりにリラックスし楽しい時間を過ごすことができました。

彼女との付き合いは13年くらいになると思います。

会うと自然と笑顔になってしまいます。

「ぺーぺーだから今日も地味なやつにしてね。」とお願いしました。

 

いつも気にかけ心配してくれてるので彼女にこれまでのことを報告しました。

「現状を良くしようと思って、飛び込んで行ったんだから勇気があるし偉いよ、私には怖くて絶対できないよ。」とただ無謀なだけの私を褒めてくれたりします。

全然偉くはないんですけどね。

 

彼女はネイリストとして高い実力を持っています。

若いころ美容部員として働いていましたが、会社のやり方と合わずにやりたかったネイルの道へ進み起業し今成功しています。

ネイリストになったわけを、いつだかこんな風に言っていました。

「綺麗になれば気持ちが上がるし嬉しくなる、人をそんな気持ちにさせてあげたい。」

優しい彼女らしい理由です。

そしてとても努力家です。

 

私が褒めると、「だって他の事できないしこれしかないのよ。」と言いますが、ひとつでも誰より負けないものを持っていればそれに勝るものはないと思います。

「好きなことやらせてもらって、お客さんが来てくれて本当にありがたいことよ。」といつも謙虚です。

自分にはないものを持っている彼女に私は憧れます。

尊敬もしています。

 

ごまかしの効かない仕事なので意識は常に爪に集中していますが、話題が豊富でいつもいろいろな話をしてくれます。

仕事柄様々な職種のお客さんと接しています。

人それぞれの生き方、考え方があるのだと勉強にもなるそうです。

 

そんな彼女も年齢相応の体の変化や不調に対する悩みを抱えていました。

最近では腰や肩が辛くなり目も見えづらくなってきたことで、先々の不安を常に持っているようでした。

自営業なので自分の身は守らなくてはいけません。

働けない状況になってしまうことが怖いと言っていました。

 

ひとりで1日何人ものお客さんを相手にし同じ体勢をとるので、想像以上に体に堪えるようです。

そのうち限界が来る仕事と心得てはいるので動けるうちにたくさん働こうと、夜遅くまで仕事をしていましたが、そろそろ続けていくのが難しくなってきたそうです。

夜専門のお客さんにお断りを決意したもの、なかなか言い出せないと悩んでいました。

 

それでも彼女は今の技術を生かせる、その後の新しい道をすでに考え始めていて、実行に向けて少しずつ動き始めているようでした。

常に自分を見つめ、柔軟に仕事や生き方と向き合っていける彼女は、聡明でとても素敵な女性です。

 

「私は彼女のように自分を大切にできているのか。」

「私にできることが他にまだあるのではないか?」

 

彼女と会った後はなぜかいつもそんな気持ちになります。

若さは取り戻せませんが、一緒にいるときっと素敵に歳を重ねていけるのではないかと思える人です。

 

「これからも会うたびちょっとずつでも進歩していたいし、留まりたくない。」と前向きな彼女の決意のような言葉を昨日は聞けました。

嬉しいし、励まされました。

 

「またね、がんばろうね!!」とお別れしました。

 

次回、何か報告できるような成長を遂げようと、小さく決意した私です。