今週のお題「復活してほしいもの」
最近は新しいアイドルグループやアーティストさん達が次々と世に出てきてますが、いつの間にか自分が古い人間になってしまったというか、そういうものにすっかり疎くなってしまい、誰が誰だかよく分からなくなってきてしまいました。
私が中高生の頃、アイドルグループといえばおニャン子クラブくらいしか記憶になく(他にもあったかもしれませんが)、テレビの音楽番組にはまだ聖子ちゃん、明菜ちゃん、キョンキョン、みぽりん、荻野目ちゃんとかが出ていました。
一方、あの頃世の中はバンドブームで盛り上がっており、私はそちらの方が興味があったので友達と決まって日曜日に朝から西武池袋線に乗って、山手線に乗り換え原宿へ遊びに行ったものです。
代々木公園のあたりは日曜日になるとアマチュアバンドで賑わっていました。
メジャーなところで当時私が好きだったのは、PERSONZとか(ボーカルのジルがかっこいい)、X(まだJAPANは付かなかった)、RCサクセション、ブルーハーツ、BUCK-TICK etc。
代々木の野音でREDWARRIORSとか爆風スランプ、UNICORNなどが出ていたライブも見に行きました。あぁ懐かしい。
当時バンドを組むのが流行っていました。
コピーバンドと言えば圧倒的にプリンセスプリンセスとBOØWYが人気で、もれなく私も友達と盛り上がりバンドを組み、中山加奈子になりきろうと、ギターを買いましたがいつの間にか熱も冷め、リサイクルショップに売りに行った記憶があります。
今もそうですが、その頃もつくづく飽きっぽかった(~_~;)
地元のライブハウスにも知り合いなんかが出ると、チケットを買って見に行ったりもしてました。ライブハウスも今より多かった気はします。
自分でやるより見る専門でいいじゃんと開き直ったかは覚えてませんが、原宿のホコ天(歩行者天国)ではアマチュアバンドのライブをあちこちで見ることができるので、それが楽しみでした。
多分あの雰囲気が好きだったんだと思います。
少人数だけど熱烈なファンにいつも囲まれているバンド、誰にも立ち止まってもらえないけど声を張り上げてる人、ビジュアル系の人、独特な世界感と個性を放つ人、それぞれ異色同士が同じ路上という舞台で思い思いに歌い、演奏する。
あそこを歩いていると感じられる、あの独特な熱気みたいなのが当時の私には居心地がよかったんだと思います。
その頃ライブやファッションに何かとお金が入り用だった私と友人は、無謀にも立ち並ぶテキ屋のおじさんに、日曜日だけバイトしたいと申し出ました。
あっさりOKをもらい、しばらく日曜日だけ代々木公園で友人はお好み焼き、私はたこ焼き担当になりました。
それも又いい思い出です。
楽しかったです。
たこ焼きを焼く腕前も最後はプロでしたね。
さて、前置きが長くなりましたが「復活して欲しいもの」、それはたしか土曜の深夜にやっていた番組、三宅裕司の『いかすバンド天国』です。イカ天です!
三宅裕司と相原勇の司会進行で、アマチュアバンドが出てきて前回のチャンピオンに挑むのですが勝った方がキング(イカ天キング)になるわけです。
5週連続でイカ天キングを防衛するとメジャーデビューが約束されるという、毎週どんなバンドが出てくるのかわくわくし、突然出てきたすごい才能に驚いたり、毎週とにかく楽しみに見ていました。
この番組には原宿のホコ天と共通するものがありました。
中でもあれは衝撃だったなというのは、たまとBEGINです。
それぞれに素晴らしくて大好きでした。
マルコシアス・バンプとかJITTERRIN'JINN、FLYING KIDS、KUSU KUSU、風来坊なんかも凄くよかった記憶があります。
今でも活躍されてるイカ天出身のバンドの方たちもいらっしゃいますよね。
他にも思い起こせば、あー良かったよねーってのはあると思いますが、なんせ30年以上も前のことなので記憶も曖昧なところはあります。
とにかく出場したバンドはかなりの数でした。
ものすごく個性的なバンドから実力派まで多種多彩で、まるで多国籍料理を一度に味わえるような番組だったような気がします。
あんな夢や可能性でいっぱいの興奮する番組はなかなか無いと思います。
今は時代も全く違いますし、同じようにはなるはずはありませんが、『復活・令和版イカ天』も面白いんじゃないでしょうか。