mimigah’s diary

明日に幸あれ

長男の就職

先日まで温かく春の訪れを感じられたのですが、ここ最近は北風に冷たい雨が降り、冬に後戻りしてしまったかのような寒さが続いています。

それでも春はそこまでやってきています。

目もかゆいし、くしゃみも鼻水も出ます。

スギ花粉が本格的に飛散し始めそうな予感がします。

 

そんな春の訪れと時期を同じくして、わが家の長男の就職がようやく決まり、先日から勤務が始まりました。

ちゃんと春はやって来ました。

仕事をし始めてからは家族とも顔を合わせるようになり、表情も落ち着いてるように見えます。

長く辛かった日々の事、忘れるくらい嬉しいですし、ひとまずホッとしています。

言い方は悪いですが、専門学校卒業以来、引きこもり常習犯でしたので。

今回はアルバイトではなく正社員として働き始めました。

 

新卒で企業へ入社し喜んだのも束の間、人間関係により精神を病み、数か月で呆気なく辞めてしまいました。

それから2年にも及ぶ長い引きこもり生活が始まりました。

 

なんとかリハビリでバイトを始められるようになり、ちょうど1年間が過ぎました。

その頃アルバイト先の社長がなかなか給与を払ってくれない事が続き、私も我慢ならず連絡をして支払いをお願いしていました。

ですがある日突然、社長は何も告げず姿を消してしまいました。

朝いつも通りアルバイト先に着いた息子は、いつもと様子が違うことに呆然としたことでしょう。

それからしばらくは息子も私も言いようのない悔しさと、やり場のない怒りで辛い時期が続きました。

 

ですが気持ちを切り替えなくては前に進めないので、自分を励まし息子を励ましながらここまでやってきました。

新しい場所で今度こそ自分の居場所を見つけてほしいし、そして安定した生活を送ってほしいと願っています。

 

今回就職が決まったのは夫の母の助けもありました。

母が定年まで務めていた会社で新卒向けの募集を出す話を聞き、面接を受けられるよう元上司に掛け合ってくれたのです。

そして無事採用となりました。

初めての事ばかりで、覚えることは山積みのようです。

でも若いですし、大丈夫でしょう。

 

ろくに社会経験などない長男ですが、これから会社の先輩方やいろいろな人たちと関わり、学び成長して欲しいです。

人はやはり人と関わらなくては、始まらない気がします。

自分の殻に閉じこもっていたら、そこから先の世界も本人の成長もないと思います。

 

「生きたくもないけど、死ぬ気もない。」と無気力に呟いた息子の言葉に、ショックを受けたこともありました。

生きていれば辛いことはいくらでもやってきます。

でも生きていればこそ味わえる素晴らしいこともあります。

 

仕事が全てではありませんが、息子が変われるとしたら今はそこだと思います。

家族からは過保護だとか過干渉だとか思われているかもしれません。(特に夫から)

でも子供はおじさんになっても親から見ればいつまでも子供です。

いつまでも応援するものです。

それでいいと私は思っています。