ことだま【言霊】
古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力。
発した言葉通りの結果を現す力があるとされた。
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私の身近に言葉の暴力をふるう人がいる。OJだ。(以前にも登場した愚かな上司の略)
彼のお眼鏡から見て自分より「下」とみなしたものに対して。
完全にお山の大将である。
OJの下で働きもう3年以上経つ。
今や言葉の刃の矛先は他の人へと向けられるようになった。
だからと言って他人ごとではない。
見てるこちらも辛いし腹立たしい。
多感な時期の子供や若者ではないにせよ、さすがに私だってたくさん傷ついたし、辛かった。
小学1・2年生の時、私はおとなしくて一部の男子からからかわれたり、いじめられていた。
大人になってから母親から聞いた話によると、母も担任も知っていたそう。
私は誰にも言わなかったが、担任の先生が気付いて母に言ったのだ。
「何を言われても○○ちゃんは相手にしないし、そのうちつまらなくて男子も止めるでしょう。様子を見ましょう」と。
先生の言った通り、いつの間にかいじめはなくなった。
泣きたかったけど、歯を喰いしばっていたけど、誰にも言えなかった記憶がある。
そんな遠い昔のことを思い出した。
私はOJに一切言い返すことはしない代わりに、理不尽な事にはシカトしてやるようにした。
次第に私に対するOJの態度は変わってきて、時に頼られたり、物をくれたりもするように。
だからと言って傷付けられた人間に刺さったトゲは抜けない。
人を侮辱することで、常にきつい口調で話すことでしか自分の地位を保持できない。
そんなに自分に自信がないのか、ないならなぜ努力しない?
私は知ってる、彼は頭でっかちで肝心の仕事のほうはあまりできない。
それを悟られたくない。
こんなにも無神経で、人の痛みも分からない人間は私は今のところ他に知らない。
これ以上言葉の使い方を間違えると、「幸」も「人」も逃げてしまうと心配にすらなる。
上に向かって言い返すこと、忠告することは正直難しい。
正しいと思って言ったとしても、気まずくなるし自分の立場も危ぶまれる。
家族がいますし生活もある。
みなそうだ。
冒頭に【ことだま】の意味を挙げましたが、良くも悪くも言葉の持つ力は大きいです。
それが言葉として口から出たときに、思いと責任が生まれるのだと思います。
『人のふり見て我がふり直せ』
私もたまに言葉が汚くなります。
人間ですから。
私が何の気なしに発した言葉で誰かが傷つく事もあるかもしれないし、今までたぶん傷つけてしまった人もいると思う。
自分の言葉には責任を持って発言しないといけないと改めて考える。
それをOJから教わった。
私はプラスの言葉を使いたい。
そんな風に思えない時もあるが、使うことで少しでも私と私の周りを良くしたい。
今はひきこもりの長男にどんな言葉をかけたら響くのだろうと日々考える。
こんな本を買ってみた↓↓↓(明日届くので楽しみ)
少しでも彼を突き動せる、私の言葉を見つけたくて。