この頃、カラスが忙しそうに飛び回る姿をよく見かけます。
毎日同じ木の枝に停まって、器用に枝をくちばしでもいでいます。
それをどこへ運ぶのか目で追っていると、少し離れた鉄塔の上の方まで飛んで行きました。
行ったり来たり枝をくわえて往復しています。
巣作りを始めたんですね。
私の席から全て見渡せます。
のどかな職場です。
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調べてみるとカラスの繁殖期は3月中旬頃から7月頃までだそうです。
普段カラスを見ると何となくあまりいい気はしませんでした。(ごめんね)
イメージ的にもです。(カラスからしたらいい迷惑ですよね)
けれど巣作りのために働く姿を観察し毎日見ていると、なんだか健気だし可愛らしく思えてきました。
いつも二羽で一緒なので夫婦だと思います。
協力し合っています。
カラスは知能が高く学習する能力もあり、記憶力もあるそうです。
人の顔も識別できるみたいですね。
生きながらえるために彼らが身につけた能力ですね、逞しいです。
街中のカラスは天敵も少なく、雑食であるためストレスがかからなければ、相当長生きするそうです。
よく見かける種類のカラス(ハシブトガラス・ハシボソガラス)で平均7~8年くらい、長いもので20~30年くらいのものもいるみたいです。
ゴミの集積所を荒らしたり、時に人を襲ったり、「害鳥」として扱われてしまうこともありますが、鳥獣保護管理法で守られているので勝手に捕獲したり駆除することはできません。
そうなる前に人間側にできることもあります。
出来る限りゴミを増やさないとかゴミ出しのルールを守るとか。
繁殖期に狂暴化するのは大事な子供達を守るための行動です。
もし縄張りに近づいてしまい襲われそうになってしまったときは、あれば傘とか帽子、カバンなどで頭を隠すといいようです。
カラスは後ろから後頭部を狙います。
何もない時は両手をまっすぐ上に挙げると、頭を蹴ることができないので諦めるそうです。
挙げた手をパタパタさせたり持ち物を振り回したり、刺激してはいけないそうです。
いちばんいいのは共存できる事だと思います。
人間だけの住処と思い上がるのは間違いですよね。
カラス目線ですと、ゴミを荒らすのも、フンをするのも、人に対して威嚇するのも、別に悪気はありません。
カラスと言えば童謡や昔話には付き物で、昔から日本人とはとても馴染みがあります。
鬼滅の刃の中でもかすがいがらすは、人間の相棒として、又隊員どうしの情報伝達を担う重要な役割として描かれています。
そんな身近な彼らがここまで実際に害鳥扱いにされるに至ったのは、やはり人間の出すゴミ問題と切っても切りはなせないのではないでしょうか。
人間がやりたい放題やってきた結果、いつしかカラスが悪者になってしまったような気がします。
私にできること。
食べ物を無駄にしない。
よけいなものを買わない。
ゴミを増やさない。
傲慢にならない。
謙虚に生きる。
以上カラスから教わったことでした。
カァ~カァ~